【実践編】栄養成分表示を比較し賢く商品を選ぶためのポイント

栄養成分表示を比較し賢く商品を選ぶポイント ラベル・マークの読み方

前回の「栄養成分表示の見方と比較のコツ」では、食品を選ぶ際の基本的なポイントをお伝えしました。

今回はその続編として具体的な例を出しながら商品を比較し、栄養成分表示をどう活用すれば良いかをご紹介します。

スーパーやコンビニに行くと同じカテゴリーの商品がたくさん並んでいて、どれを選べば良いのか迷うこともありますよね。
でも栄養成分表示をしっかり見比べることで、より健康的な選択ができるようになります。

ただし実際の製品比較やレビューを行うわけではなく、一般的な栄養成分表示を元にした選び方の参考としてご覧ください。

栄養成分表示の基本:まずはここをチェック

ひとまず栄養成分表示の基本をサクッとおさらい。

表示されている項目に注目することで、商品選びがぐっと楽になります。主要なポイントは以下の通りです。

  • カロリー: 食品が持つエネルギー量。食べ過ぎを防ぐためには適量を選ぶことが大事です。
  • たんぱく質: 筋肉をつくる栄養素。健康的な体作りには欠かせません。
  • 脂質: 体のエネルギー源になる一方で、摂りすぎは肥満の原因になります。特に「飽和脂肪酸」には要注意です。
  • 糖類: 血糖値に影響を与えます。糖類を減らしたい人は成分表示でチェックが必要です。
  • 塩分: 高血圧の原因にもなるので、できるだけ控えることが推

栄養成分表示の見方や商品を選ぶときのちょっとしたコツなどを解説しています。↓↓

ヨーグルトの比較:脂質と糖類に注目!

いくつかのヨーグルトの比較

では多くの方が日常的に食べているヨーグルトから始めましょう。

ヨーグルトは健康に良いイメージがありますが、実は脂質や糖類の量が商品によって大きく異なります。

以下の3種類のヨーグルトを比較してみます。

A社 プレーンヨーグルト

  • カロリー:60kcal(100gあたり)
  • たんぱく質:5.5g
  • 脂質:3.0g
  • 炭水化物:4.0g(糖類3.0g
  • 食塩相当量:0.1g

A社のプレーンヨーグルトは、脂質がやや多めですが、糖類の量が少ないため、甘みを控えた健康志向の方に適しています。

B社 低脂肪ヨーグルト

  • カロリー:45kcal(100gあたり)
  • たんぱく質:4.5g
  • 脂質:1.5g
  • 炭水化物:5.0g(糖類4.0g
  • 食塩相当量:0.1g

B社の低脂肪ヨーグルトは、脂質を抑えた商品ですが、糖類がやや多めなのでカロリーは控えめでも糖分が気になる方は注意が必要です。

C社 フルーツ入りヨーグルト

  • カロリー:80kcal(100gあたり)
  • たんぱく質:4.0g
  • 脂質:2.5g
  • 炭水化物:10.0g(糖類8.0g
  • 食塩相当量:0.2g

C社のフルーツ入りヨーグルトは、フルーツが入っている分、糖類の量が多くなっていますが、甘さがしっかりしていて、デザート感覚で食べたい方におすすめです。

このようにヨーグルトを選ぶ際には、脂質と糖類のバランスを考えて自分の食生活に合った商品を選ぶと良いでしょう。

スナック菓子の比較:脂質とカロリーをしっかりチェック

ポテトチップスの比較

次に、ついつい手が伸びてしまうスナック菓子を比較してみましょう。
スナック菓子はカロリーや脂質が高くなりがちですが、たまには楽しみたいという方も多いですよね。

以下の3種類のスナック菓子を比較します。

D社 ポテトチップス(うす塩味)

  • カロリー:540kcal(100gあたり)
  • たんぱく質:6.5g
  • 脂質:34.0g
  • 炭水化物:53.0g(糖類0.5g)
  • 食塩相当量:1.0g

D社のポテトチップスは、一般的なポテトチップスであり、脂質とカロリーが高いですがたんぱく質は比較的少ないです。

E社 ノンフライポテトチップス

  • カロリー:420kcal(100gあたり)
  • たんぱく質:5.0g
  • 脂質:22.0g
  • 炭水化物:65.0g(糖類1.0g)
  • 食塩相当量:1.2g

E社のノンフライポテトチップスは、脂質がやや控えめですが、炭水化物が多くなっているためカロリーも高めです。

F社 玄米チップス

  • カロリー:380kcal(100gあたり)
  • たんぱく質:7.0g
  • 脂質:16.0g
  • 炭水化物:60.0g(糖類2.0g)
  • 食塩相当量:0.8g

F社の玄米チップスは、他の2つと比較すると、カロリーや脂質が低めで玄米由来の食物繊維が含まれているため健康志向の方に向いています。

スナック菓子を選ぶ際には、脂質やカロリーだけでなく、炭水化物や食物繊維の量もチェックすることがポイントです。

健康を意識しながら楽しむためには、よりバランスの取れた商品を選ぶようにしましょう。

ドリンクの比較:糖分とカフェインの量に注目!

ドリンクの比較

最後は日常的に飲むことが多いドリンクを比較してみましょう。

ドリンクは糖分が多く含まれていることが多く、飲み過ぎに注意が必要です。またカフェインの量を気にする方が増えています。

以下の3種類のドリンクを比較してみます。

G社 緑茶(無糖)

  • カロリー:0kcal(100mlあたり)
  • たんぱく質:0g
  • 脂質:0g
  • 炭水化物:0g(糖類0g
  • カフェイン:20mg

G社の緑茶は無糖で、カロリーもゼロ、カフェインも適量含まれているため、日常的に安心して飲める飲み物です。

H社 レモネード

  • カロリー:40kcal(100mlあたり)
  • たんぱく質:0g
  • 脂質:0g
  • 炭水化物:10.0g(糖類10.0g
  • カフェイン:0mg

H社のレモネードは、爽やかな味わいですが糖類が多く含まれているため、甘いものを控えたい方には注意が必要です。

I社 カフェオレ

  • カロリー:60kcal(100mlあたり)
  • たんぱく質:2.0g
  • 脂質:2.5g
  • 炭水化物:8.0g(糖類7.5g
  • カフェイン:40mg

I社のカフェオレは、たんぱく質が含まれている一方で、脂質や糖類も多く含まれています。またカフェイン量が高めなので、カフェインを控えたい方は他の飲み物を選ぶと良いでしょう。

ドリンクを選ぶ際には糖分やカフェインの量を確認し、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。

栄養成分表示の読み方をマスターするためのコツ

次に、栄養成分表示を正しく読み取るための具体的なコツを紹介します。

  • カロリーだけでなく栄養素のバランスをチェック
    低カロリーの食品に飛びつくのではなく、たんぱく質、脂質、糖類、食物繊維、塩分など他の栄養素にも目を向けることで健康に良い選択ができます。
  • 「1食分」の表示に注意
    栄養成分表示はしばしば「1食分」として記載されていますが、その1食分が実際の食事量と異なることがあるため注意が必要です。特にお菓子や飲み物などついつい多く摂りがちな食品では、1袋や1本すべてでのカロリーや栄養素を確認してみましょう。
  • たんぱく質の多い食品を選ぶ
    特に食事や間食で満足感を得るためには、たんぱく質が重要です。プロテインバーやヨーグルトを選ぶ際は、たんぱく質の量が豊富な商品を探しましょう。
  • 脂質の種類を確認
    全ての脂質が悪いわけではなく、むしろ良質な脂肪を適度に摂ることは健康に繋がります。アボカドやナッツなどに含まれる不飽和脂肪酸を意識的に取り入れるのがおすすめです。
  • 炭水化物の内訳を理解する
    炭水化物の量だけでなく、糖類の量や種類にも注目することで、血糖値の急激な上昇を防ぐことができます。全粒粉やオーツ、果糖などの自然な糖類を選ぶようにしましょう。

まとめ:栄養成分表示を上手に使って、健康的な選択を

今回の比較で、栄養成分表示を活用して食品を選ぶ際のコツが少しでも掴めたでしょうか?
同じカテゴリーの商品でも、メーカーや種類によって栄養素のバランスが大きく異なることがわかります。

健康的な食生活を送るためには栄養成分表示をしっかり確認し、自分や家族にとってベストな選択をすることが重要です。

これからも、日々の買い物で栄養成分表示をチェックする習慣をつけていきましょう。

ま、具体的な商品例を比較することで、栄養成分表示の見方がより身近に感じられたのではないでしょうか。
ぜひ、この知識を活かして健康的な食生活を楽しんでくださいね。

タイトルとURLをコピーしました