本みりんの正しい保存方法と賞味期限|自然な甘みを保つコツ

本みりんの保存方法 調味料

本みりんは料理に奥深い甘みとコクをプラスする調味料として、日本の食卓には欠かせない存在。

でも保存方法や賞味期限については、意外と知られていないことが多いですよね。

今回は本みりんを長持ちさせるための保存方法や、開栓後の扱い方などについてわかりやすく解説していきます!

みりんの種類によって保存方法が変わる?違いをチェック!

まずみりんにはいくつか種類があり、それぞれの保存方法も少しずつ異なります。

本みりん、みりん風調味料、そしてみりんタイプ調味料の3種類が代表的です。

本みりん

本みりんは米や米麹、焼酎(もしくはアルコール)を使用して発酵させたもの。

香り豊かで深い甘みが特徴で、そのまま飲んでも美味しいくらい純粋な調味料です。
ちなみに、発酵の過程でできたアルコールのおかげで保存性が高く、未開栓なら常温保存が可能です。

みりん風調味料

こちらはブドウ糖や水あめなどの糖類に、旨みをプラスする成分が加えられた調味料です。

発酵させていないためアルコールも含まれず、風味は本みりんに似せていますが、保存性は高くないので開栓後は冷蔵保存がおすすめです。

みりんタイプ調味料

みりんタイプ調味料は本みりんと同様に米や米麹、アルコールで発酵させたあと塩や糖類が加えられたもの。塩分が入っているため飲用には適しませんが、こちらも常温保存で問題ありません。

開栓前・開栓後の保存方法はどう違う?

以下の表を参考に本みりん、みりん風調味料、みりんタイプ調味料の保存方法を確認してくださいね!

種類保存方法(開栓前)保存方法(開栓後)
本みりん冷暗所で常温保存が基本。直射日光を避ける常温保存が可能。ただししっかり密閉して風味を保つことが大事。冷蔵庫は避ける
みりん風調味料冷暗所で常温保存冷蔵保存が望ましい。1〜2ヶ月以内に使い切る
みりんタイプ調味料冷暗所で常温保存常温保存可能。早めに使い切るのがベスト

ポイント解説

  • 本みりん:未開栓なら1年以上保存可能ですが、開栓後は3ヶ月以内に使い切るのが理想です。冷蔵庫に入れると糖分が結晶化しやすくなるため、常温での保存が基本です。
  • みりん風調味料:発酵していないため保存性が低く、開栓後は冷蔵保存が推奨されます。冷蔵庫で1〜2ヶ月以内に使い切るようにしましょう。
  • みりんタイプ調味料:常温保存が可能ですが、開栓後は早めに使い切るのが望ましいです。風味の劣化を防ぐため、冷暗所に保管してください。

この表を参考にみりんの種類ごとの保存方法を理解し、風味を保ちながらおいしい料理を楽しんでくださいね!

賞味期限の目安と、保存が効かなくなったみりんの見分け方

ボトル入りみりん

みりんの賞味期限の目安

みりんには製法や保存方法によって異なる賞味期限があります。ここでは本みりん、みりん風調味料、みりんタイプ調味料のそれぞれの賞味期限の目安を見てみましょう。

種類賞味期限(未開栓)賞味期限(開栓後)
本みりん1年〜1年半約3ヶ月
みりん風調味料6ヶ月〜1年1〜2ヶ月
みりんタイプ調味料1年〜1年半約3ヶ月

保存期間が切れたら要チェック!傷んだみりんの特徴

賞味期限が過ぎたり保存状態が悪い場合、みりんが劣化することがあります。

以下のポイントに注意して、みりんが傷んでいないか確認しましょう。

  1. 酢のようなすっぱいにおいがする
    • 本来みりんには穏やかな甘い香りがありますが、古くなったり傷んだみりんは、酸化によって酢のようなすっぱいにおいが出てくることがあります。
      これは発酵による変化や酸味成分が強まっている可能性があるサインです。
  2. 白く濁っている
    • 保存が適切であればみりんは透明な琥珀色を保ちますが、劣化が進むと白く濁ったり沈殿物が現れることがあります。特にみりん風調味料やみりんタイプ調味料は、成分が分離しやすいため早めの確認が大事です。
  3. 味が変わっている
    • 本みりんは自然な甘みと上品な風味が特徴ですが、劣化すると甘みが失われたり、酸味や苦味が強く感じられることがあります。味見をして違和感を覚える場合は使用を避けましょう。

開封後のみりんは、なるべく空気に触れさせないようしっかり密閉し、風味が劣化しないように保管してください。使うたびに軽く香りを確認することで、異変に気づきやすくなります。

これでみりんの賞味期限と劣化のサインをしっかりチェックしていくと、長くおいしい味を楽しめますよ!

みりんをもっと楽しむ!おすすめレシピ

1. 本みりんで作る、まろやか煮込み大根

煮大根

本みりんで煮込むと、通常の煮物よりも大根に上品な甘みが染み渡ります。ほっくりと柔らかく仕上がるので、冬の食卓にぴったりの一品です。

材料

  • 大根 1本
  • 本みりん 50ml
  • 醤油 大さじ2
  • だし 200ml

作り方

  1. 大根を1cm幅の輪切りにし、面取りをしてから下茹でしておきます。
  2. 鍋にだし、本みりん、醤油、大根を加え弱火でじっくりと30分ほど煮込みます。
  3. 大根に味が染み込んだら、火を止めてそのまま冷まし味をさらに染み込ませましょう。

2. 本みりんと砂糖なしの和風だし巻き卵

だし巻き卵

砂糖の代わりに本みりんだけで甘みをつけると、後味がすっきりとして食べやすいです。

材料

  • 卵 3個
  • 本みりん 大さじ1
  • だし 大さじ2
  • 醤油 小さじ1

作り方

  1. ボウルに卵を割り入れ、本みりん、だし、醤油を加えてよく混ぜます。
  2. フライパンを中火で熱し、油を少量ひいて卵液を流し込み、焼きながら巻いていきます。
  3. 仕上げに形を整えて切り分け、皿に盛り付けて完成です。

3. 本みりん香る焼き味噌おにぎり

味噌焼きおにぎり

本みりんを加えた味噌だれで、香ばしい焼きおにぎりを作ります。焦げた本みりんの風味が絶妙で、一度食べたらやみつきになります。

材料

  • 温かいご飯 茶碗2杯分
  • 本みりん 大さじ1
  • 味噌 大さじ1
  • 醤油 小さじ1
  • ごま油 小さじ1

作り方

  1. 本みりん、味噌、醤油、ごま油を混ぜて、たれを作ります。
  2. ご飯をおにぎりに成形し、たれを表面に塗ります。
  3. フライパンまたはグリルで両面を焼き、香ばしい焼き目がついたら完成です。

まとめ

本みりんはその自然な甘みと深い旨みが魅力ですが、正しい保存方法を知っておくことで、風味が長く保てます。

開栓後も常温で3ヶ月は大丈夫ですが冷蔵保存は避けましょう!

そしてみりんの種類や保存方法によっても違いがあるため、ぜひ今回のポイントを活かして料理の楽しみをさらに広げてくださいね。

↓↓こちらの記事では本物の本みりんの選び方を解説しています。本みりん選びの参考にどうぞ。

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