いろんなお酢があるけれど毎日の料理に使うなら、やっぱり安心できるものを選びたいなと。
いろいろ試してきた中で、「これはずっと使いたい」と思えたのが、昔ながらの製法でつくられた純米酢でした。
クセがなくて、ほんのりやさしい酸味。素材の味を引き立てながら、料理に自然な深みをプラスしてくれる——そんなお酢は、使うたびにじわじわと良さを実感できるんです。
この記事では、私自身が気に入っている純米酢を3つご紹介します。
どれも素材の力を大切にして、できるだけ手を加えずに仕上げられた体にやさしいお酢です。
体を気づかいながら、料理もおいしく仕上げたい…そんな方に、きっとぴったりの1本が見つかるはずです。
無添加の酢を選ぶときのポイント

「体にいい酢を選びたい」と思ったとき、まず気にしたいのが無添加かどうか。
でもパッケージに無添加と書かれていても、実は調味料や甘味料などが使われていることもあります。
ここでは、毎日の料理に安心して使える酢を選ぶためのポイントを、4つご紹介しますね。
① 添加物が使われていないか、裏ラベルをチェック
まず確認したいのは、原材料の表示欄です。
「酸味料」や「調味料(アミノ酸等)」「甘味料」などの添加物が書かれていたら、その酢は本来の発酵による酸味ではないかも。あとから味を調整されたなんとなく酢っぽいだけのお酢の可能性が高いです。
② 原材料がシンプルで自然なものか
「米」「玄米」など、素材そのものが原料になっている酢が理想的です。
たとえば、米酢なら原材料は米のみといったシンプルな構成のものを選びましょう。
○○エキスや糖類が加わっているものは、本来の味をごまかしているケースも。
③ 伝統的な製法でつくられているかどうか
市販の安価な酢は、短時間で大量生産される速醸法が多いですが、昔ながらの「静置発酵」や「長期熟成」でつくられた酢は、香りや味わいがまるで違います。
時間と手間をかけて発酵・熟成させた酢は、角がなくまろやかで料理の味も一段とおいしく仕上がります。
④ 素材の産地や栽培方法もチェックできると安心
できれば、国産の有機米や自然栽培米などを使った酢を選びたいところ。毎日少しずつ摂るものだからこそ、農薬や栽培環境にも気を配れると安心ですね。
こうしたポイントをおさえておくと、「体にいい」と胸を張って言える酢がきっと見つかります。
それでは次に、私が実際に選んで使っているおすすめの無添加酢をご紹介します。
昔ながらの製法で選んだ本物の無添加酢3選
ここでは、実際に使って「これは体にも料理にもやさしい」と感じた純米酢を3本ご紹介しますね。
どれも、無添加・昔ながらの製法でじっくり造られたお酢。料理の味を引き立てるのはもちろん、安心して使い続けられるものばかりです。
「どれを選べばいいか迷う…」という方のために、それぞれの特徴を比較表にまとめました。
まずは、自分に合いそうな酢を見つけるヒントにしてみてください。
純米酢3商品比較表【伝統製法・無添加】
では、それぞれの魅力をここからひとつずつご紹介していきますね。
純米富士酢(飯尾醸造)|五代続く蔵が守る、料理の格を上げるまろやか純米酢
出典:amazon.co.jp
「純米富士酢」は、京都・宮津にある老舗酢蔵「飯尾醸造」が手がける純米酢。
使用するお米は、なんとすべて自社の契約農家が無農薬で栽培したもの。しかも、原料米の量は一般的な酢の約5倍!さらにアルコールを加えず、自然の力だけで酒をつくり、発酵・熟成へ。
静置発酵といって、ゆっくりと時間をかけて熟成されるこの酢は、酸の角がとれてまろやか。ツンとこないやさしい酸味と、米のうまみをしっかり感じられるのが特徴です。
「これ、お酢だけでごちそうじゃん…」と感じた一本
正直、お酢にここまで感動したのは初めてかもしれません。
酸っぱいだけじゃない、まるで出汁のような奥深さ。お豆腐にかけても、酢の物にしても素材がふんわりと仕上がるんです。
価格だけ見ればちょっと高めだけど、味も安心感も別格。
料理に気を使いたい日、家族の体調が気になるとき、きっと頼りになります。

酢飯にすると、ほんのり香りが立って格別のおいしさ。おうち手巻き寿司がワンランクアップします!
純米富士酢のここがすごい!
「飯尾醸造」は、原料米の生産から酢造りまでを一貫して行う、全国的にも珍しい蔵元。
その分コストはかかるけれど、本当に体にいい酢を届けたいという想いが詰まっています。
【詳細情報】
項目 | 内容 |
---|---|
商品名 | 純米富士酢 |
原材料 | 米(京都・丹後産、無農薬栽培) |
酸度 | 4.2% |
製法 | 静置発酵法、原料米5倍使用 |
内容量 | 500ml/900ml など |
製造者 | 飯尾醸造(京都府宮津市) |
こんな人におすすめ!
地元の農家と契約して、自社精米したお米だけを使うというこだわりよう。煮物やドレッシングに使えば料理に奥行きが加わります。「ただのお酢」ではない満足感がある一本です。
※「米酢と純米酢ってどう違うの?」と気になった方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。👉 米酢と純米酢の違いとは?迷わないお酢選びのための基礎知識
美濃 有機純米酢(内堀醸造) | やわらかな酸味で素材の味を引き立てる一本
出典:amazon.co.jp
お酢ってツンとした香りがちょっと苦手で…という方にも、ぜひ試してほしいのがこの「美濃 有機純米酢」。
口に入れた瞬間に感じるのは、まろやかでやさしい酸味。そのあとにふわっとお米の甘みが広がってあと味はすっきり。酸味がやさしいから、使い道に困りません。
酢の物はもちろんドレッシングやマリネ、煮物にも◎。
実際に使ってみて驚いたのは、いつもの酢の物がぐんと食べやすくなったこと。ドレッシングにしてもマリネにしても、酸味が主張しすぎず素材の良さが際立ちます。
「体にいいお酢を使いたいけど、酸っぱすぎるのはちょっと…」という方には、まずこれ。食卓の定番になる、そんなやさしさを感じる純米酢です。

酸味が控えめだから、まずは「いつもの料理」にちょい足ししてみて。
鶏の照り焼き、炊き込みごはん、スープ…意外とどれにも合います◎
美濃 有機純米酢のここがすごい!
使っているのは、国産の有機米だけ。もちろん、有機JAS認証も取得済み。手間のかかる静置発酵法でじっくり熟成させていて、この価格帯でこの品質が手に入るのは、なかなかないと思います。
【詳細情報】
項目 | 内容 |
---|---|
商品名 | 美濃有機純米酢 |
原材料 | 有機米(国産) |
酸度 | 4.5% |
製法 | 静置発酵法 |
内容量 | 360ml/900ml など |
認証 | 有機JAS認証 |
製造者 | 内堀醸造株式会社(岐阜県) |
こんな人におすすめ
香りはやわらかく、ツンとこない酸味が特徴。市販の酢が苦手な人でもこれなら使えると感じるはず。
料理全体をすっとまとめてくれるやさしい一本です。
マルシマ 有機純米酢|じっくり寝かせた旨みとやわらかい酸味。和食にそっと寄り添う酢
出典:amazon.co.jp
昔ながらの製法でじっくり時間をかけて発酵させ、さらに3か月以上じっくり熟成されたマルシマの純米酢は、ただ酸っぱいだけじゃありません。
口に含んだとき、ふわっと広がるまろやかな酸味と、奥行きのある旨み。まさに「料理に使いたくなるお酢」という表現がぴったりです。
私が感じたのは、“とにかく角がない”ということ。酢の物はもちろん、煮物や炊き込みごはんに少し加えても、味の輪郭がきれいに整うんです。穏やかな酸味で素材の味を壊さず、和食との相性が抜群。
「酢の主張は控えめでいい、でもちゃんといいものを使いたい」そんな方にちょうどいい、やさしい名脇役のようなお酢です。
ちなみに、原料には広島県産の有機米が使われていて、素材選びにもさりげないこだわりが感じられます。
どんな料理にもスッとなじんで、ふだん使いの中でじわじわと良さが伝わってくる——そんな飽きのこない一本です。

\まずは酢の物で試してみて/
クセがなくて使いやすいから、料理初心者さんでも安心。普段の料理がふっと優しい味に整いますよ。
マルシマ 純米酢のここがすごい!
じっくり発酵・熟成させた純米酢は、有機米を使ったやさしい味わい。酸味はまろやかでクセがなく、どんな料理も自然になじみます。原料も製法もシンプルで、毎日安心して使えるお酢です。
【詳細情報】
項目 | 内容 |
---|---|
商品名 | 有機純米酢 |
原材料 | 有機米(国産) |
酸度 | 4.5% |
製法 | 循環式静置発酵法 |
内容量 | 500ml・900ml など |
認証 | 有機JAS認証 |
製造者 | 株式会社純正食品マルシマ(広島県尾道市) |
こんな人におすすめ
まろやかで角のない酸味が特長のマルシマ純米酢は、強すぎるお酢が苦手な方にもやさしく寄り添ってくれる味わい。和食中心のご家庭や小さなお子さんと一緒の食卓にもぴったりです。
やさしいお酢の使い方|毎日のごはんにどう取り入れる?

体にいいお酢を手に入れたら、あとは毎日の食事に自然と取り入れていくだけ。
とはいえ、「酢の物ばかりじゃ飽きそう…」という声もよく聞きます。
実はちょっと加えるだけで料理の味が締まり、栄養面でもプラスになるのがお酢の魅力。ここでは無理なく続けられる使い方をご紹介します。
●定番だけどやっぱりおいしい!酢の物に
きゅうりやわかめを使った酢の物は、王道のお酢レシピ。
純米酢を使うと、酸味がやわらかく素材の味が引き立つので、お酢が苦手な人にも食べやすくなります。
ワンポイント
少量のしょうゆとみりんを合わせて「甘酢ベース」にすると、まろやかになって食べやすくなりますよ。
●煮物に少し加えて味を引き締め
意外かもしれませんが、煮物にお酢をちょっと足すと、後味がスッキリして重たくなりません。
まろやかなお酢を使えば酸っぱさは気にならず、うま味がより引き立ちます。
●炊き込みごはんにひと回し
炊飯時に、お酢を小さじ1ほど入れるのもおすすめ。
クセのない純米酢なら風味が際立つことなく、お米の甘みが感じられます。
●自家製ドレッシングにして手軽に野菜を
オイルと混ぜるだけで、さっぱりおいしいドレッシングに。
まろやかな純米酢を使うと、酸味がきつくないので野菜がどんどんすすみます。
●疲れた日に「酢ドリンク」でリフレッシュ
水や炭酸水で割って飲むのもおすすめ。
純米酢はツンとした香りが控えめなので、はちみつやフルーツを合わせれば飲みやすさアップ。
夏場の疲労回復にも◎です。
まとめ|料理も体調も整えるなら、無添加の酢を選ぼう
今回ご紹介した純米酢たちは、どれも昔ながらの製法でじっくりとつくられた本物の酢ばかり。
余計な添加物に頼らず素材の力だけで仕上げられたお酢は、体にやさしいのはもちろん素材のうまみを引き出してくれます。
「健康も気になるけど、料理の味も大事にしたい」
そんなわがままにちゃんと応えてくれるのがこの丁寧につくられたお酢なんです。
毎日の食卓に、ほんのひとさじ加えるだけ。
それだけで料理がやさしく、整ってくる——
そんな実感を、ぜひあなたにも味わってほしいと思います。
酢って、実はいろんな種類があるのをご存じですか?純米酢・黒酢・果実酢など、それぞれの特徴を知っておくと、自分の好みや目的に合ったものが選びやすくなりますよ。▶︎ 酢の種類と違いがわかれば選びやすくなる!自分好みの味をみつけよう