天然塩の見分け方ガイド:これで迷わない!安心して選べる美味しい塩の選び方

天然塩の見分け方ガイド 調味料

スーパーやネットショップで「天然塩」と書かれた商品を見かけたことはありませんか?「体に良さそう!」「料理の味がワンランク上がりそう!」と惹かれて手に取ることもあるかもしれませんね。

でもいざ選ぼうとすると「海塩」「岩塩」「湖塩」など、さまざまな種類や表示があって混乱することも…。

そこでこの記事では「本当に安心できる天然塩の見分け方」を分かりやすく解説していきます。
選び方のポイントを押さえれば、スーパーでパッケージを眺めて途方に暮れることもなくなりますよ!

自分や家族の健康を守り、料理の味も引き立ててくれる「本物の天然塩」を見極めるコツを一緒に学びましょう。

さらに記事の後半では、天然塩の種類とそれぞれの特徴についてもご紹介。料理ごとの使い分け方もお伝えするので「もっとおいしい料理を作りたい!」という方は必見です!

それでは早速、天然塩の選び方の基本から始めましょう♪

天然塩とは?その魅力と特徴をおさらい

スーパーやネットショップで「天然塩」と書かれた商品を見かけると、どれも体に良さそうに見えますよね。
しかし実際に手に取ってみると、「粗塩」「海塩」「岩塩」など種類や名前がたくさんあって迷ってしまうこともあると思います。

そもそも「天然塩」って何を指しているのでしょうか?

天然塩とは、自然の恵みを最大限に活かして作られた塩のことを指します。

海水や岩塩層から採取された塩を、できるだけ化学的な処理を行わずに製造したものを「天然塩」と呼びます。
人工的な添加物や加工が施されていないため、塩本来の豊かなミネラル成分や自然の風味が残っているのが特徴です。

さらに天然塩は「精製塩」と違い塩化ナトリウム(NaCl)以外の成分も多く含まれており、カルシウムやマグネシウム、カリウムといったミネラルを摂取できる点も魅力のひとつ。

これらの成分が料理に奥深い旨味を与え、ただ「塩辛い」だけでなくまろやかさや甘みを感じさせてくれるのです。

天然塩は、ミネラルバランスの違いによって風味や味わいが異なります。料理によって使い分けることで、同じ食材でも味の引き立て方が変わりますので、ぜひいろいろ試してみましょう!

天然塩と精製塩の違いを理解しよう

天然塩を選ぶ前に、まず押さえておきたいのが「精製塩」との違いです。

これを理解しておくと、パッケージを見たときに「本当にこれが天然塩なの?」と疑問を持たずに選べるようになります。

項目天然塩精製塩
原料海水、岩塩、湖塩など自然に存在する塩を原料にする工業的に精製された塩(塩化ナトリウムが主成分)
製造方法天日干や平釜塩などの伝統的な方法を使用イオン交換膜を使った化学処理が多い
成分塩化ナトリウム以外にカルシウム、マグネシウム、カリウムなど多様なミネラルが含まれる塩化ナトリウム(約99%以上)がほとんど
味わいまろやかでコクがあり、料理を引き立てる風味ただ「塩辛い」味になりやすい
見た目粒が不均一で、色味が白以外に薄いピンクやグレーなど自然の色が残っていることも純白で、粒が均一
価格高め(手間と時間がかかるため)比較的安価

パッケージ裏の「成分表示」を確認するときは、成分に「塩化ナトリウム」の割合が高すぎる(99%以上)ものは精製塩です。一方、カルシウムやマグネシウムの表示があるものは天然塩の可能性が高いので、チェックしてみましょう!

天然塩の見分け方:3つのポイントを押さえよう

塩づくり職人

では具体的に天然塩を見分けるにはどうすればよいのでしょうか?

ここでは初心者の方でも簡単にできる3つのポイントをご紹介します。

① 成分表示を確認する

まず最も簡単な見分け方はパッケージ裏の成分表示を確認することです。天然塩には「カルシウム」「マグネシウム」「カリウム」などのミネラル成分が表示されていることが多いです。

これらの成分が含まれている場合、天然塩の可能性が高いです。

逆に「塩化ナトリウム 99%以上」とだけ表示されている場合は、ほぼ精製塩だと考えてよいでしょう。

② 製造方法に注目する

次に製造方法を確認してみましょう。

天然塩は「平釜製法」「天日塩」「岩塩」など、伝統的な製法で作られることが多いです。

これらの製法では、海水をそのまま濃縮して乾燥させたり、岩塩層を採掘してから最低限の処理を施すのみなので、塩本来の風味とミネラル成分を残すことができます。

特に「平釜製法」は日本の伝統的な製塩方法の一つ。

海水を大きな平釜でじっくり煮詰めることで、塩の結晶が少しずつ形成され、塩本来の甘みと旨味が引き出されるのが特徴です。製法を確認することで、塩の質を見極める大きなヒントになります。

また以下のような表現がパッケージに記載されている場合も天然塩の可能性が高いです。

  • 「天日塩」
  • 「手作り」
  • 「伝統製法使用」
  • 「海塩」
  • 「岩塩」
  • 「平釜製法」

これらの表記がある塩は、自然の製法を大切にしていることを示すサインです。選ぶときは、ぜひこれらのキーワードを探してみてください。

③ 粒の大きさや色をチェックする

最後に粒の大きさや色をチェックしましょう。天然塩は自然な成分を残すため、粒の大きさが不揃いであったり、白一色ではない場合が多いです。

たとえば岩塩はピンク色や薄いグレー色をしていることがあり、海塩も自然のミネラルが含まれているため、少しくすんだ色合いを持つことが一般的です。

一方で精製塩は工業的なプロセスで製造されるため、粒が均一で真っ白に見えることがほとんどです。
色があまりにも均一で白すぎる場合は、人工的に精製されたものかもしれません。

天然塩の見た目は一つひとつ異なるのが特徴です。色の違いや粒の不均一さは、自然のミネラルが豊富に含まれている証拠。購入時には、ぜひ色や形をじっくり観察してみてください。

天然塩を簡単に見分けるポイント

以下の表は、商品パッケージやラベルをチェックする際に参考にできる「天然塩の見分け方」です。

原材料名や製造工程がどのように記載されているかを確認し、本物の天然塩を見極めましょう。

見分けるポイント確認すべき表示ラベル表示の具体例チェック!
原材料名海水、岩塩、湖塩海水(瀬戸内海)・岩塩(ヒマラヤ産)など✔ 海水100%であるか?
✔ 天然由来の表記があるか?
製造工程天日、平釜天日・平釜・天日乾燥など✔ 化学的な工程が含まれていないか?
✔ 自然な製法が記載されているか?
成分比率食塩(NaCl)70%~90%
残りはミネラル分
栄養成分表示100g当り
食塩相当量  91.1g
カルシウム  400㎎
カリウム   160㎎
マグネシウム 180㎎
✔ 食塩(NaCl)が99%以上ならほぼ精製塩
✔ 他のミネラル成分が含まれているか?

もう少しラベルを見るときのチェックポイントを解説するね。

チェックポイントの確認方法

原材料名のチェック方法:天然塩には、パッケージの見た目やキャッチコピーで「自然な塩」と強調されている商品も多いですが、重要なのは原材料名の表記を確認することです。

原材料名に「海水」や「岩塩」といった天然由来の素材が明記されているかをしっかりチェックしましょう。
なお岩塩や湖塩は日本では産出されず、海外からの輸入品であるためその点も意識して選びましょう。

注意点:「海水」や「天日塩」と表記されていても、原料がメキシコやオーストラリアから輸入された塩を使って、にがりを加えた再生加工塩の場合があります。このような場合純粋な天然塩とは区別されるため、製造工程を確認することが大切です。

例:原材料名:海水 7%、天日塩 93%(メキシコまたはオーストラリア産)

製造工程のチェック方法:「溶解」「再結晶化」「立釜」といった製法が記載されていれば、それは再生加工塩である可能性が高いです。

パッケージに天日や平釜、天日乾燥と記載されている塩が、自然に近い製法で作られた天然塩であることを示しています。

食塩(NaCl)99%以上の表示には注意!
パッケージの裏面に「食塩(NaCl)99%以上」と記載されている塩は、ほぼ塩化ナトリウム(精製塩)であることを意味します。

本物の天然塩にはカルシウムやマグネシウム、カリウムといった微量ミネラルが豊富に残っており、食塩の割合は70~90%程度です。そのため「99%以上」という表示を見かけたら、精製された塩だと認識しましょう。

おすすめの塩はどれを選ぶべき?

数ある天然塩の中でも、無添加でミネラルが豊富な海塩が特におすすめです。

これらの塩は自然な製法で作られており、塩化ナトリウム以外の栄養素も豊富に含んでいるため料理の味を引き立て、体にもやさしい選択肢です。

特に、塩の風味や質にこだわりたい方はパッケージに「海水」と記載されているものを選ぶようにしましょう。

また製造工程に天日や平釜といった自然な工程が明記されている塩は、人工的な加工がされていないためより本物の天然塩として安心して使用できます。

原材料名は海水のみ、製造工程は天日か平釜を選ぼう!

天然塩の種類:それぞれの特徴と選び方

ウユニ塩湖
ウユニ塩湖

天然塩には、大きく分けて「海塩」「岩塩」「湖塩」の3種類があります。それぞれの特徴や選び方を理解することで、料理に合った天然塩を選びやすくなります。以下で詳しく見ていきましょう。

① 海塩(かいえん):自然の恵みをたっぷり含んだ塩

海塩は、海水を原料として作られる塩です。

  • 海水を自然に乾燥させる「天日塩」と
  • 海水を釜で煮詰めて結晶化させる「平釜塩」に分かれます。

天日塩は海水を自然の太陽と風でゆっくり乾かして作る塩でミネラルが豊富です。

しかし日本では気候の特性から天日塩の製造が難しいため、メキシコやオーストラリアといった乾燥した地域から輸入されたものが多いです。

一方で日本では伝統的に「平釜製法」が使われており、これにより「平釜塩」が作られています。

平釜製法では海水を大きな釜で煮詰めて塩を結晶化させるため、日本の気候にも適しており天日塩と同じように自然のミネラルを残したまま製造できます。

平釜塩は天日塩と比べて少ししっとりとしていることが多く、料理に使う際にはまろやかな風味が加わります。

  • 味わい: まろやかで旨味と甘みが特徴。塩辛さが控えめで、さまざまな料理に使いやすい。
  • おすすめの料理: 野菜の浅漬け、サラダ、焼き魚など素材の味を引き立てたい料理に最適。

② 岩塩(がんえん)

岩塩は、数百万年前に形成された地層の中にある塩の結晶を採掘して作られます。
古代の海が蒸発してできたため、海塩に比べてミネラル成分の含有量が異なりまろやかな風味が特徴です。

  • 味わい: 少し甘みがあり、雑味が少ない。料理の後味をすっきりと仕上げる。
  • おすすめの料理: ステーキやグリル野菜など、シンプルに塩の風味を楽しむ料理にぴったり。

③ 湖塩(こえん)

湖塩は、塩湖(内陸の塩水湖)から採取される塩です。

塩の産地として世界的に知られるウユニ塩湖(ボリビア)や死海(イスラエルとヨルダン)が有名です。
特にウユニ塩湖はその美しさと規模で観光地としても有名で湖塩の代表例として挙げられます。

  • 味わい: マイルドで、少し苦味を感じることもある。料理にコクを与えるのが特徴。
  • おすすめの料理: パスタや煮込み料理など、じっくり味を染み込ませたい料理におすすめ。

天然塩を選ぶときの注意点

天然塩を選ぶときに、気をつけたいポイントを以下にまとめました。

  • 「自然塩」や「天然の塩」という言葉だけに惑わされないこと
     パッケージに「自然塩」や「天然」と記載されていても、製造過程で精製されている場合があります。必ず成分表示や製法を確認しましょう。
  • 値段の差を理解する
     天然塩は精製塩に比べて高価なことが多いですが、これは製造方法の違いや手間がかかるためです。安価すぎる天然塩には注意が必要です。
  • 目的に応じて選ぶこと
     たとえばサラダや素材の味を楽しみたいときは海塩、じっくり煮込む料理には岩塩など、料理に応じた選び方をすると塩の特徴を最大限に引き出せます。

まとめ:これで迷わない!自分に合った天然塩を見つけよう

天然塩の見分け方や種類、選び方についてご紹介してきました。

最初はたくさんの情報に戸惑うかもしれませんが、これらのポイントを押さえれば「この塩はこの料理に合う!」と自信を持って選べるようになります。

自然の恵みをたっぷり含んだ本物の天然塩は、料理の味を引き立て体に優しい選択でもあります。

ぜひ今回の内容を参考に、日々の食生活にぴったりの天然塩を見つけてみてくださいね。自然の恵みを活かした美味しい塩で毎日の料理をより一層楽しみましょう!

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